偉人・達人が残したもの

キャリア・デザイン、キャリア・カウンセリングという言葉にふれる機会が多くなりました。夢をもてなくなり、将来的な職業観や仕事に対するイメージが描けない子どもたちが増えているからでしょうか。人生の3分の1の時間を費やす仕事に向き合うことで、偉人・達人といわれる人々は、何を学び、どんなことを教訓として得たのか。子どもたちに職業のプロ、人生のプロがつかんだ生きることのすばらしさをメッセージとして贈るときに参考になります。 

<ご利用にあたって>
以下の文章を通信に引用される場合は、文末にある出典(書名・著者名・出版社名)を明記して下さい。


対象学校だより・学級通信・進路通信

自分の頭で考え、自分の足で歩き、自分の手で作る。

田中 耕一さん(ノーベル化学賞受賞者・島津製作所エグゼクティブ・リサーチフェロー)

 田中さんは、たんぱく質などの生体高分子を簡単に特定する手法を開発し、新薬の開発に革命をもたらした功績を評価されて2002年度のノーベル化学賞受賞者になった。田中さんの受賞は、本人も驚くほどで誰も知らなかった。一夜にして「世界のタナカ」にしたスウェーデン王立科学アカデミーの選択眼には、まったく驚嘆するしかない。(中略)

 田中さんは出生後すぐに母に死なれるという不幸に遭ったが、養父母や小学校の沢柿先生などから多くを学んだ。就職するにあたって医療機器や命にかかわる研究のできる島津製作所を選んだのは、若くして亡くなった実母を想ってのことであり、大学院に進まなかったのは養父母に経済的負担をかけたくなかったからだと聞く。優しい人である。

 標題の言葉は、田中さんが小学校4年のときに書いた作文の一節である。当たり前のことを言っているにすぎないが、今日、「自分の頭で考えず」、人の言動に軽い気持ちで同調したり、「自分の足で歩かず」、人に頼ったり、「自分の手で作らず」、でき合いのものを買ってすます人が増えていることを思うと新鮮な感じを受ける。

(『生徒に贈る言葉の花束』佐藤允彦著/ 学事出版より)


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