偉人・達人が残したもの

キャリア・デザイン、キャリア・カウンセリングという言葉にふれる機会が多くなりました。夢をもてなくなり、将来的な職業観や仕事に対するイメージが描けない子どもたちが増えているからでしょうか。人生の3分の1の時間を費やす仕事に向き合うことで、偉人・達人といわれる人々は、何を学び、どんなことを教訓として得たのか。子どもたちに職業のプロ、人生のプロがつかんだ生きることのすばらしさをメッセージとして贈るときに参考になります。 

<ご利用にあたって>
以下の文章を通信に引用される場合は、文末にある出典(書名・著者名・出版社名)を明記して下さい。


対象学校だより・学級通信・進路通信

「よくがんばったね」は、いい言葉だなと思った。
「がんばれ」という言葉が持つ無責任さとは正反対だ。
過去と現在を肯定する優しさにあふれている。

「東京新聞」2018.5.9 小川洋子さん(小説家)

「がんばれ」がどうして無責任なのか? 氏は言う、「先の見えない未来に向けて努力を強いる」からだと。「がんばれ」はいろいろな場面で使われる。何かに向かって調子のよい人にも、ちょっと停滞している人にも、都合よく使われる。

 まじめで、能力があり、責任感の強い人ほど物事を完全に成し遂げようとする。それがために、時として鬱病にかかるという。その時は怠けているように見え、普段の姿を知る人には、ただならぬものに映るにちがいない。

 それに気づいて、「がんばれ」と声をかけたとしたら、どう受け取るだろうか。本人はがんばっているがために、スランプに陥っているのだから、感情の逆なで以外の何物でもない。心中は「ほっといてくれ」だろう。

 そういう時こそ、「よくがんばっているね」「ムリをしないでね」と、掬い上げるような、現在までを肯定するような言葉が有効になる。なかば決まり文句になった言葉を、真摯に現実に立ち向かってもがいている人にかけることほど、無責任で、不人情なことはない。

 東京五輪に向けて、「がんばれ! ニッポン!」を登録商標した日本オリンピック委員会。各組織や選手たちを実際の目で見て、具体的なサポート態勢を忘れないでほしいものである。

(『月刊プリンシパル』2018年7月号、講話に生かせる現代の名言76/ 学事出版より)


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