偉人・達人が残したもの

キャリア・デザイン、キャリア・カウンセリングという言葉にふれる機会が多くなりました。夢をもてなくなり、将来的な職業観や仕事に対するイメージが描けない子どもたちが増えているからでしょうか。人生の3分の1の時間を費やす仕事に向き合うことで、偉人・達人といわれる人々は、何を学び、どんなことを教訓として得たのか。子どもたちに職業のプロ、人生のプロがつかんだ生きることのすばらしさをメッセージとして贈るときに参考になります。 

<ご利用にあたって>
以下の文章を通信に引用される場合は、文末にある出典(書名・著者名・出版社名)を明記して下さい。


対象学校だより・学級通信・進路通信

悩みの中には、変えられないものと変えられるものとがあります。
変えられないことをいつまでも悩まず、とらえ方を変える。
そうすれば、人生は大きく変わっていくでしょう。

(『置かれた場所で咲きなさい』)渡辺 和子さん(ノートルダム清心学園理事長)

 本のタイトルは、渡辺氏が若くして大学の学長になり、戸惑っている時に、ある宣教師から贈られた言葉が下敷きになっている。それは詩の一節で、「神が植えたところで咲きなさい」という文言であった。さらに、その詩には、「置かれたところこそが、今のあなたの居場所なのです」とあり、置かれたところで自分らしく生きていれば、「見守っていてくださる方がいる」と続いていた。氏は、迷うことなく置かれた場所を愛し、学生たちを愛することに打ち込んだ。

 氏の父は軍の要職(教育総監)にあったがために、氏が九歳の時に目の前で銃殺された。二・二六事件である。氏の悩みは極限に達し、精神の病と苦闘した。そこでたどり着いたのが、標記の言葉だ。悩んでも変えられない現実があることの自覚と考え方の変更である。

(中略)

 もちろん悩みが完全に消えることはないだろうが、人知を超えた存在に虚心に耳を傾ける。すると、それまでよりも生きる勇気が芽生え、道が見えてくると、氏は人生を賭けて強調する。

(『月刊プリンシパル』2016年3月号/ 学事出版より)


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