偉人・達人が残したもの

キャリア・デザイン、キャリア・カウンセリングという言葉にふれる機会が多くなりました。夢をもてなくなり、将来的な職業観や仕事に対するイメージが描けない子どもたちが増えているからでしょうか。人生の3分の1の時間を費やす仕事に向き合うことで、偉人・達人といわれる人々は、何を学び、どんなことを教訓として得たのか。子どもたちに職業のプロ、人生のプロがつかんだ生きることのすばらしさをメッセージとして贈るときに参考になります。 

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対象学校だより・学級通信・学年通信

1パーセントでも可能性があれば、それは努力と運で実現するもの

春風亭 小朝さん(落語家)

「1パーセントでも可能性があるものについては、努力と運で実現することはできますし、現実に僕はいままでそうしてきました」と言うのは落語家の小朝さん。(中略)「僕は実現の可能性のあるもの、例えば豪邸を建てるといったことなどは、『夢』とは思いません。本当の『夢』というのは、現実になる可能性が0パーセントのものを言うんじゃないかなと思っているんです」とも雑誌のインタビューで答えています。(中略)

 小朝さんは大のクラシック音楽ファンなのです。実際に指揮棒を握って指揮をした経験も何度かあったのですが、小朝さんは世界的に有名なウィーン・フィルハーモニー交響楽団の指揮をぜひやってみたいと思っていたそうです。しかし、これは現実的に考えてみて不可能ということを知ったとき「夢」というものは、100パーセント叶わないことを言うのだと悟ったと言います。(中略)夢というものは、違う言葉で言い換えれば、「理想的な目標」ということではないでしょうか。

 「目標」というものは、将来への希望があってこそ立てられるものであり、将来の見えないところに目標があるはずがないと思うのです。いまの若者はより現実的になっているように思えます。(中略)人間誰しも好きこのんで努力したり、苦労したり、耐えたり…などはしたくありません。しかし、将来の希望に向けて努力したり、苦労したり、耐えたりしなければ、何事も実現しませんし、前へも進めないことも事実であり、現実でもあります。

(『現代の偉人・達人から学ぶ人間力』奥野真人著/ 学事出版より)


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