偉人・達人が残したもの

キャリア・デザイン、キャリア・カウンセリングという言葉にふれる機会が多くなりました。夢をもてなくなり、将来的な職業観や仕事に対するイメージが描けない子どもたちが増えているからでしょうか。人生の3分の1の時間を費やす仕事に向き合うことで、偉人・達人といわれる人々は、何を学び、どんなことを教訓として得たのか。子どもたちに職業のプロ、人生のプロがつかんだ生きることのすばらしさをメッセージとして贈るときに参考になります。 

<ご利用にあたって>
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対象学校だより・学級通信・進路通信

前例のないものに取り組め

糸川英夫さん(科学者)

 昭和30年に国産初のペンシルロケットの開発に成功した糸川さんの口癖が「前例のないものに取り組め」でした。少年時代に飛行機が飛ぶのを見て驚き、「自分も飛行機を造るぞ」と決意しました。戦前は戦闘機造りに人生を掛け、戦後はバイオリンの製造に力を注ぎました。

 昭和20年代の末にアメリカに招かれたとき、アメリカが宇宙へ関心を強めていることを知り、これからは宇宙時代だと直感したそうです。糸川さんが常に時代の先を読んでいたのには驚かされます。(中略)

 いったん事が決まるとそれが前例となって、何か新しいことをしようとしても反対されることがあります。変だ、不都合だ、と感じても、何年も前例が踏襲される悪癖があります。前例にとらわれないようにするには、斬新な発想と、たゆまぬ努力や不屈の精神が求められます。

(『子どもの心を育てる珠玉の言葉』佐藤允彦著/ 学事出版より)


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