偉人・達人が残したもの

キャリア・デザイン、キャリア・カウンセリングという言葉にふれる機会が多くなりました。夢をもてなくなり、将来的な職業観や仕事に対するイメージが描けない子どもたちが増えているからでしょうか。人生の3分の1の時間を費やす仕事に向き合うことで、偉人・達人といわれる人々は、何を学び、どんなことを教訓として得たのか。子どもたちに職業のプロ、人生のプロがつかんだ生きることのすばらしさをメッセージとして贈るときに参考になります。 

<ご利用にあたって>
以下の文章を通信に引用される場合は、文末にある出典(書名・著者名・出版社名)を明記して下さい。


対象学校だより・学級通信・学年通信

いつも大笑いしたり、激怒したりしている人の中にいるより、
あまり激しく一喜一憂しない穏やかな人に接する方が心も落ち着く。

(「毎日新聞」2017.9.26) 香山 リカさん(精神科医)

 かつて、やすきよ漫才が絶頂期のころ、横山やすしが漫才コンクールの審査委員を務めていたことがある。その時の講評で、彼はプロの漫才師の甲高い声を注意していた。「ずっと高い声を出していると、お客さんはその声が気になって、漫才は聞いてへんで……」と。

 生活の中には当然、喜怒哀楽の感情があり、それは音声を伴って人の耳に入る。ただ、問題は表現の度合いである。最近は言葉の表現も身振りも、昔より過剰で刺激的になっているのではないか。それは人のことを気にかけない自己中心の心性がそこに蔓延しているからではないのか。香山氏は、それが気になる。

 高音と多言は人を圧倒する。選挙の時や決起集会などでは、聞く人にもそれなりの覚悟ができているから、耳障りではない。
 しかし、ふだんの人と人との会話や対話は、友好的でソフトであることが求められる。喜怒哀楽の穏やかな表現、これが第一。双方が落ち着く。テレビの大笑い・激怒をふだんに持ち込むのは慎みたいものである。

(『月刊プリンシパル』2017年12月号、講話に生かせる現代の名言69/ 学事出版より)


「偉人・達人が残したもの」バックナンバー

助成物品のご案内

はがき新聞づくりのすすめ

学級力向上プロジェクト

プリントコミュニケーションひろば

「防災はがき新聞」で防災対応力を高める!

2022年度実践報告書ご提出のお願いとはがき新聞ご利用継続のご確認

プリントメディアの研究情報誌「季刊理想」

理想教育財団について

通信づくりの知恵袋

新聞入門ナビ

2色プリントの研究

無料冊子プレゼント

財団だより

トピックス