偉人・達人が残したもの

キャリア・デザイン、キャリア・カウンセリングという言葉にふれる機会が多くなりました。夢をもてなくなり、将来的な職業観や仕事に対するイメージが描けない子どもたちが増えているからでしょうか。人生の3分の1の時間を費やす仕事に向き合うことで、偉人・達人といわれる人々は、何を学び、どんなことを教訓として得たのか。子どもたちに職業のプロ、人生のプロがつかんだ生きることのすばらしさをメッセージとして贈るときに参考になります。 

<ご利用にあたって>
以下の文章を通信に引用される場合は、文末にある出典(書名・著者名・出版社名)を明記して下さい。


対象学校だより・学級通信・進路通信

お・い・あ・く・ま

堀田庄三さん(銀行家)

 人は誰でも何らかの生活信条といえるものをもっています。(中略)「継続は力なり」「人に勝つより自分に勝て」「一期一会」などです。若い人たちならどんな言葉を選ぶでしょうか。『アナと雪の女王』で歌われた「ありのままに」が気に入られているかもしれません。しかし、「ありのまま」の自分でいたいと思ってもそうはいかないのが人生です。

 堀田さんは銀行家で旧住友銀行の頭取を19年間務め、(中略)91歳で亡くなられました。職場で仕事を進めていくにあたって、「お・い・あ・く・ま」という5つの語を心に刻んでいたそうです。それは「おこるな、いばるな、あせるな、くさるな、まけるな」という5つの言葉の頭文字でした。どの行為をしても、自分をダメにする「悪魔」のようなものですね。(中略)

 人との摩擦が多くてストレスを感じることが多い毎日です。(中略)文句を言われて落ち込んだりすることがあります。そんな時は、堀田さんのように「オイ!悪魔」とこっそりつぶやいてみると客観的に自分を見ることができて、心が落ち着くかもしれません。

(『子どもの心を育てる珠玉の言葉』佐藤允彦著/ 学事出版より)


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