偉人・達人が残したもの

キャリア・デザイン、キャリア・カウンセリングという言葉にふれる機会が多くなりました。夢をもてなくなり、将来的な職業観や仕事に対するイメージが描けない子どもたちが増えているからでしょうか。人生の3分の1の時間を費やす仕事に向き合うことで、偉人・達人といわれる人々は、何を学び、どんなことを教訓として得たのか。子どもたちに職業のプロ、人生のプロがつかんだ生きることのすばらしさをメッセージとして贈るときに参考になります。 

<ご利用にあたって>
以下の文章を通信に引用される場合は、文末にある出典(書名・著者名・出版社名)を明記して下さい。


対象学校だより・学級通信・進路通信

紙風船

黒田 三郎さん

 黒田三郎という詩人の詩を紹介したいと思います。授業の中で、もう習ったという学年の人もいますね。まだ、これから習うという人もいると思いますが、ちょっと聞いてください。

   落ちてきたら
   今度は
   もっと高く
   もっともっと高く
   何度でも
   打ち上げよう
   美しい
   願いごとのように

「紙風船」という題の詩です。「紙風船」で遊んだことがありますか。赤や黄色、緑などの模様が入っていて、とてもきれいなものですよ。紙ですから、ゴム風船のようにパチンと割れる心配がありません。それを高く打ち上げるのです。落ちてきたら、何度でも、打ち上げるのですね。「美しい 願いごとのように」というのです。

 願いごとや希望、夢。これからの社会を生きるみなさんは、それこそたくさん持っていることでしょう。落ちてきても全然かまわないのですよ。進級や進学したときにみなさんが胸に抱いた希望や夢の実現には、まだ時間がかかるかも知れません。誰だって、途中でくじけそうになります。そんなときには、あきらめずに、何度でも打ち上げてください。

(『子どもたちに詩の心を伝える講話』小金澤豊著/ 学事出版より)


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