偉人・達人が残したもの

キャリア・デザイン、キャリア・カウンセリングという言葉にふれる機会が多くなりました。夢をもてなくなり、将来的な職業観や仕事に対するイメージが描けない子どもたちが増えているからでしょうか。人生の3分の1の時間を費やす仕事に向き合うことで、偉人・達人といわれる人々は、何を学び、どんなことを教訓として得たのか。子どもたちに職業のプロ、人生のプロがつかんだ生きることのすばらしさをメッセージとして贈るときに参考になります。 

<ご利用にあたって>
以下の文章を通信に引用される場合は、文末にある出典(書名・著者名・出版社名)を明記して下さい。


対象学級通信・学校だより

ちいさい秋みつけた

サトウハチローさん

  誰かさんが 誰かさんが 誰かさんが みつけた
  ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 みつけた

「ちいさい秋」って、おもしろい言い方でしょう。ここに言う「秋」は、どうも、木々が紅葉に彩られて、誰にでもはっきりとわかるような秋のまっただ中の様子ではないようですね。もう秋になったのか、それともまだならないのか、よくわからないような、そんな時期の様子でしょうか。(中略)

 わが国は、四季の移り変わりがはっきりしていて、豊かな自然に囲まれていると言われます。みなさんの学校生活が忙しい時期を迎えるこの時期だからこそ、朝、登校するときや下校する折りに、ぜひ、通学路や校庭の草花の様子、雲の動きなどに目を向ける余裕を持ってください。(中略)

 そんな心の余裕を持つことができたら、きっと他人に対しても、余裕を持って、優しく接することができるようになるはずですから。みなさん一人ひとりの「ちいさい秋」を見つけられたらすばらしいですね。

(『子どもたちに詩の心を伝える講話』小金澤豊著/ 学事出版より)


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