偉人・達人が残したもの

キャリア・デザイン、キャリア・カウンセリングという言葉にふれる機会が多くなりました。夢をもてなくなり、将来的な職業観や仕事に対するイメージが描けない子どもたちが増えているからでしょうか。人生の3分の1の時間を費やす仕事に向き合うことで、偉人・達人といわれる人々は、何を学び、どんなことを教訓として得たのか。子どもたちに職業のプロ、人生のプロがつかんだ生きることのすばらしさをメッセージとして贈るときに参考になります。 

<ご利用にあたって>
以下の文章を通信に引用される場合は、文末にある出典(書名・著者名・出版社名)を明記して下さい。


対象学校だより・学級通信

正義とは つるぎをぬくことでない

吉永 小百合さん(女優)

「子どもたちよ/あなたは知っているでしょう……/正義とは/つるぎをぬくことでないことを/正義とは/“あい”だということを/正義とは/母さんをかなしまさないことだということを……」

 

 心を傾けた原爆の詩の朗読、それがCDに収められています。原爆の詩の一つの言葉です。  原爆の詩に出会ったのは、1986年、反核平和集会で詩の朗読を頼まれて読んだときです。以後いろいろなところで朗読しているうちに、その感動を形に残したいと思い、自分で企画し、CD「第二楽章」として出しました。

 原爆のむごさ、無残さを伝えるだけでなく、人間に強い感動を与えるものとして残したい、これはみんなのためにやっていると思っていました。作品を出してみると、結局は自分自身のためであり、自分が浄化され、詩によって自分が励まされるという感じがとてもしていると話しています。

(『心を育てる言葉の贈り物』岩田壽夫著/ 学事出版より)


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