偉人・達人が残したもの

キャリア・デザイン、キャリア・カウンセリングという言葉にふれる機会が多くなりました。夢をもてなくなり、将来的な職業観や仕事に対するイメージが描けない子どもたちが増えているからでしょうか。人生の3分の1の時間を費やす仕事に向き合うことで、偉人・達人といわれる人々は、何を学び、どんなことを教訓として得たのか。子どもたちに職業のプロ、人生のプロがつかんだ生きることのすばらしさをメッセージとして贈るときに参考になります。 

<ご利用にあたって>
以下の文章を通信に引用される場合は、文末にある出典(書名・著者名・出版社名)を明記して下さい。


対象学校だより・学級通信・学年だより

正義とはかっこいいもんじゃない。自分が傷つくこともある。
それでも勇気を振り絞ってやらなくちゃいけない時もある。

やなせ たかしさん(マンガ家)

 今は幼児のアイドルですが、アンパンマン自体は、大人のメルヘンから生まれました。腹の出たおじさんヒーローの話が始まりです。このおじさんアンパンマンは、空を飛んで、困窮した人にアンパンを配っていくうちに未確認飛行物体として撃ち落とされてしまいました。

 それは、標記の言葉に結びつきます。この正義と自己犠牲は、今も受け継がれています。「この世には、悪があるからこそ正義があり、正義だけでは、世界は完全じゃないんです」と話しています。

 正義とは厳しいものだということを知らせる必要があります。昨日まで頑張っていた者が、悪に急変する弱さが見られます。このような要素を含んだ話に活かせます。

(『心を育てる言葉の贈り物』岩田壽夫著/ 学事出版より)


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