偉人・達人が残したもの

キャリア・デザイン、キャリア・カウンセリングという言葉にふれる機会が多くなりました。夢をもてなくなり、将来的な職業観や仕事に対するイメージが描けない子どもたちが増えているからでしょうか。人生の3分の1の時間を費やす仕事に向き合うことで、偉人・達人といわれる人々は、何を学び、どんなことを教訓として得たのか。子どもたちに職業のプロ、人生のプロがつかんだ生きることのすばらしさをメッセージとして贈るときに参考になります。 

<ご利用にあたって>
以下の文章を通信に引用される場合は、文末にある出典(書名・著者名・出版社名)を明記して下さい。


対象学校だより・学級通信

気が重かったり、心が晴れなかったときは、
大またでさっさと歩いてごらんなさい。
そうすると姿勢がよくなって、少なくとも歩いている間は、
心配ごとや悩みを忘れます。気分が変わります。

日野原 重明さん(聖路加国際病院名誉院長)

 七十五歳以上の世代を「新老人」と名づけ、その会を結成して、話した言葉のひとつです。

 老人になったら新しいことを始めようというのは、「人間は、頭も体も使えば使うほどよくなるということが第一です。人間は億の単位での遺伝子を持って生まれてきても、使うのはごく一部です。いままでにやったことがないことに挑戦することです」と。「人生はクレッシェンド(徐々に大きく)の生き方のすすめです。終わりよければすべてよしです。人間はたとえ疾患を持っていても、心が病んでいなければ、病人ではないのです」、そこで標記の言葉を話しています。

(『心を育てる言葉の贈り物』岩田壽夫著/ 学事出版より)


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