偉人・達人が残したもの

キャリア・デザイン、キャリア・カウンセリングという言葉にふれる機会が多くなりました。夢をもてなくなり、将来的な職業観や仕事に対するイメージが描けない子どもたちが増えているからでしょうか。人生の3分の1の時間を費やす仕事に向き合うことで、偉人・達人といわれる人々は、何を学び、どんなことを教訓として得たのか。子どもたちに職業のプロ、人生のプロがつかんだ生きることのすばらしさをメッセージとして贈るときに参考になります。 

<ご利用にあたって>
以下の文章を通信に引用される場合は、文末にある出典(書名・著者名・出版社名)を明記して下さい。


対象学級通信・学校だより

時々の初心 忘るべからず

世阿弥元清(室町時代の能役者)『花鏡』

 世阿弥の「初心忘るべからず」という言葉はよく知られていますが、この言葉の後に「なお、時々の初心忘るべからず、老後の初心忘るべからず」と続くのを知っている人は少ないようです。

 考えてみれば「初心」とは「初志」のことで、初めて志を立てて「習い始め」たときの気持ちをいいます。でも、初心とは若い時のことばかりではなく、幾つになっても何か新しいことをしようと思ったり、実際に習い事を始めたりするときの気持ちで、それは誰にでもあることです。

 この意味では、入学、卒業、進学、就職、結婚、退職など、人生の節目節目に新しい決意があっても当然で、その「時々の初心」を忘れないで頑張りたいものです。

(『子どもの心を育てる珠玉の言葉』佐藤允彦著/ 学事出版より)


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