偉人・達人が残したもの

キャリア・デザイン、キャリア・カウンセリングという言葉にふれる機会が多くなりました。夢をもてなくなり、将来的な職業観や仕事に対するイメージが描けない子どもたちが増えているからでしょうか。人生の3分の1の時間を費やす仕事に向き合うことで、偉人・達人といわれる人々は、何を学び、どんなことを教訓として得たのか。子どもたちに職業のプロ、人生のプロがつかんだ生きることのすばらしさをメッセージとして贈るときに参考になります。 

<ご利用にあたって>
以下の文章を通信に引用される場合は、文末にある出典(書名・著者名・出版社名)を明記して下さい。


対象学級通信・学校だより

訓練のない個性は野性にすぎない。

高田好胤さん(元薬師寺管長)

 今ほど個性的であることが求められている時代はありません。衣食住すべてにわたって個性的で創造的なものが高い評価を得ています。(中略)

 ただ、個性とは何でしょうか。個性とは人間の外側にあるものではなく、中身ではないでしょうか。感性豊かな言動は、ブランド品で身を飾るように簡単には身につきません。個性とはその人の学びの中から経験として身についたもので、時間のフィルターにかけられて残ったもの、つまり、時の試練を経て訓練されたものだと言えましょう。だからこそきらりと光るのです。

 奈良の薬師寺の管長だった高田好胤さんは、「個性は訓練によって磨きだされるものにして、訓練なきところに個性はない。訓練なくして個性と思えるもの、それは野性に他ならない」と厳しい言葉で述べています。

 スポーツ界でも芸能界でも活躍している人に個性的な人が多いけれど、いずれも厳しい訓練によって磨きあげたからこそ得られたものであることを知るべきでしょう。

(『子どもの心を育てる珠玉の言葉』佐藤允彦著/ 学事出版より)


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