偉人・達人が残したもの

キャリア・デザイン、キャリア・カウンセリングという言葉にふれる機会が多くなりました。夢をもてなくなり、将来的な職業観や仕事に対するイメージが描けない子どもたちが増えているからでしょうか。人生の3分の1の時間を費やす仕事に向き合うことで、偉人・達人といわれる人々は、何を学び、どんなことを教訓として得たのか。子どもたちに職業のプロ、人生のプロがつかんだ生きることのすばらしさをメッセージとして贈るときに参考になります。 

<ご利用にあたって>
以下の文章を通信に引用される場合は、文末にある出典(書名・著者名・出版社名)を明記して下さい。


対象学校だより・学級通信・進路通信

中腰にもなれて、座ることもできて、それでいて、
見ている人に対して失礼ではない正座という座り方があったからこそ、
落語ができたんだと思う。

『男の隠れ家』2018.12 春風亭昇太さん(落語家)

 正座、この一見窮屈そうな座り方が、実は落語家の変幻自在な演出の基礎になっているというのだ。そればかりではなく、この姿勢なくして落語の誕生はなかったというウンチク、これには耳を傾けたくなる。(中略)

 かつて上方落語の桂枝雀は語っていた、落語家にとっての正座は「絵になる」と。絵になるとはその姿の端正なこと、もう少し言えば、時空を超えて「江戸」の雰囲気を出せるということであろう。(中略)

 昇太氏もそのことを知った上で、もう一つの考察を披露する。一人であれこれの人物を演じられる妙味についてだ。中腰になったり、立ったりして何人もの多彩な姿態を創出できるという考察だ。これは西洋の一人芝居ではできない、落語だからこそできる妙技だと胸を張る。落語家の知恵とプライドをここに見る。

(『月刊プリンシパル』2018年3月号、講話に生かせる現代の名言72/ 学事出版より)


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