偉人・達人が残したもの

キャリア・デザイン、キャリア・カウンセリングという言葉にふれる機会が多くなりました。夢をもてなくなり、将来的な職業観や仕事に対するイメージが描けない子どもたちが増えているからでしょうか。人生の3分の1の時間を費やす仕事に向き合うことで、偉人・達人といわれる人々は、何を学び、どんなことを教訓として得たのか。子どもたちに職業のプロ、人生のプロがつかんだ生きることのすばらしさをメッセージとして贈るときに参考になります。 

<ご利用にあたって>
以下の文章を通信に引用される場合は、文末にある出典(書名・著者名・出版社名)を明記して下さい。


対象学級通信・学校だより

人生は後ろ向きにしか理解できないが、前向きに生きなければならない。

キングスレイ・ウォード『ビジネスマンの父より娘への25通の手紙』

 人生は選択の連続です。一つの選択をしてその結果が正しかったと思ったときは自分に自信をもち、生きている喜びを感じます。そんな時はあまり悩むことはありません。

 しかし、たいていは選択を迫られてためらい、その結果が不首尾に終わったときは、打ちのめされ、自分の能力のなさを呪い、後悔して、心が癒えるまで時が経つのを待つのです。

 実はその後悔して過ごす数日間がとても大切なのです。悔やむ心がバネになってやる気を起こさせるのです。何一つ後悔することのない人生は、殺風景な荒野を歩いているようなもので見るべきものがありません。後悔を「ブレーキ」にして前に進むのが人生です。後悔というブレーキのない車には乗りたくありません。

(『子どもの心を育てる珠玉の言葉』佐藤允彦著/ 学事出版より)


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