子どもに届けたい今日のひとこと

「むずかしいのは続けること」「やってみたこと、ためしたことが財産」など、
担任として、校長として子どもたちとのふれあいのなかで
学校生活から拾いあげたちょっといい話。
通信のネタ探しのヒントにもなります。

<ご利用にあたって>
以下の文章を通信に引用される場合は、文末にある出典(書名・著者名・出版社名)を明記して下さい。


対象学校だより・校長室だより

上手な話の聞き方 その1
なあるほど そうか わかった…とうなずきながら聞く

 よく「話をしっかり聞きましょう」と言いますが、『しっかり』とはどうすることなのでしょうか。『しっかり』の中身を考えてみたいと思います。
 まずは、「なあるほど。そうか。わかった」と声に出して話を聞きましょう。

 理科の時間に、
「モンシロチョウの幼虫は脱皮をくり返して大きくなりますが、タマゴからかえったときには、タマゴのからを食べ、脱皮が終わると脱いだ皮を食べます」
 とモンシロチョウの成長の仕方について説明されたら、
「なあるほど。そうなんだ」
 と声に出してみます。すると、説明の内容がすーっと頭の中に入ります。モンシロチョウの成長の仕方がわかったと実感できるようになります。

 実感をともなって理解すると、理解の定着が促進されます。

(『教師の願いを子どもに届ける今日の一言』武正光江著/学事出版より)


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