子どもに届けたい今日のひとこと

「むずかしいのは続けること」「やってみたこと、ためしたことが財産」など、
担任として、校長として子どもたちとのふれあいのなかで
学校生活から拾いあげたちょっといい話。
通信のネタ探しのヒントにもなります。

<ご利用にあたって>
以下の文章を通信に引用される場合は、文末にある出典(書名・著者名・出版社名)を明記して下さい。


対象学級通信・学年だより

3つの「カエル」

 3つの「カエル」のお話をしましょう。1つは「カンガエル」というカエルさんです。(中略)算数の問題が解けないとか、Aさんに話しかけても知らんぷりされるのはなぜかなど、私たちは毎日いろんなことで悩んだり迷ったりしますね。そんな時、ちょっと立ち止まって考えなさいと教えてくれます。このカエルさんは、考えれば考えるほど大きくなって、とても賢くなっていきます。

 2つ目は「キリカエル」です。お父さんやお母さんに叱られて気分が真っ暗になっている時、難しい問題に挑戦していくら考えても答えが浮かんでこない時、ぴょんと心の中に出てきます。終わったことをくよくよするなよ。今度頑張ろうよ。おいしいケーキでも食べて忘れようって励ましてくれます。(中略)このカエルさんは、うまくいかなかった時は後ろを見るより前を見ていこうよと教えてくれます。

 3つ目は「フリカエル」です。キリカエル君とは逆に、もう終わってしまったことを振り返ります。なぜ振り返るのでしょうね。それは自分が経験したことを、なぜうまくいったのかとか、なぜ失敗したのかと振り返ってみて、この次に生かしていくためなのです。(中略)

 カンガエル、キリカエル、フリカエル、3つのカエルをもっていると、とてもよいことがあるんですよ。

(『人間関係をよくする話し方&例話』学校例話研究会編/学事出版より)


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