子どもに届けたい今日のひとこと

「むずかしいのは続けること」「やってみたこと、ためしたことが財産」など、
担任として、校長として子どもたちとのふれあいのなかで
学校生活から拾いあげたちょっといい話。
通信のネタ探しのヒントにもなります。

<ご利用にあたって>
以下の文章を通信に引用される場合は、文末にある出典(書名・著者名・出版社名)を明記して下さい。


対象学級通信・学年だより

見えない星

 私は、子どものころ、父にこんな質問をしたことがあります。
「星はどうして夜に出るの?」
 父は、こう答えました。
「星は昼間も出ているよ。青い空の奥深く沈んでいる星は、夜になると辺りが暗くなり、だんだん見えるようになるのだよ。星が出るのではなく、周りの様子が変わっただけなのだよ。人の世にも同じようなことがある。友だちに関心をもってよく見てあげれば、目立たないけれど頑張っている人、仲間はずれになって悲しい思いをしている人にも気づいてあげられる」

 本当に大切なものは、目には見えないものです。でも、見る方法はあります。それは、心の目で見ることです。昨日の夜、見上げた空の星を思い出してごらんなさい。数えきれないくらいの星が朝の空にもあることに気づくでしょう。

(『人間関係をよくする話し方&例話』学校例話研究会編/学事出版より)


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