子どもに届けたい今日のひとこと

「むずかしいのは続けること」「やってみたこと、ためしたことが財産」など、
担任として、校長として子どもたちとのふれあいのなかで
学校生活から拾いあげたちょっといい話。
通信のネタ探しのヒントにもなります。

<ご利用にあたって>
以下の文章を通信に引用される場合は、文末にある出典(書名・著者名・出版社名)を明記して下さい。


対象学校だより・校長室だより

自分を支えてくれる言葉を持とう

 人は何かのきっかけで覚えた言葉をいつまでも覚えている場合があります。それはテレビを見ていて、親から言われた、本を読んでいて、友だちから、先生から言われた、などいろいろな場合があると思います。大切なことは、その言葉が自分が生きていく上で役に立つことがあるということです。落ち込んでいるとき励ましてくれた、迷っているとき導いてくれた、挑戦しようとしているとき勇気を与えてくれた、前向きに生きることを教えてくれた、間違っていることを気づかせてくれた、などです。(中略)

 今日は先生が覚えている歌の一部をご紹介します。歌手の五木ひろしさんの歌です。
 一番には「忘れないで、生まれた日のこと。初めて聞いた父母の声」という部分があります。(中略)皆さんが生まれたとき父や母、親戚の人たちがみんな集まって心から喜び、祝福してくれたのですよ。忘れないでくださいという意味だと思います。

 二番は「忘れないで、誰もが背中に天使の翼をつけていること」とあります。(中略)
誰もが天使のように優しい心を持った人になれるのですよということでしょうか。

 三番は「忘れないで、ふるさとの地球が歌ってくれたあの子守唄」です。(中略)気持ちよく寝ているとき、頬をそよ風が吹き抜けていったのでしょうか。かわいい小鳥が窓際できれいな声で歌を歌ってくれたのかもしれません。誰も一人ひとりの人間といういうのは決してどうでもいい存在などではなく、みんなから祝福されて生まれた大事な命です、ということになると思います。

 皆さんも好きな歌を持っていると思います。そのなかには何か自分が気になる部分があるはずです。大きくなるまで大事にしてください。どこかで行き詰まってしまったとき歌うときっといいことがありますよ。歌でなくてもいいのです。「あなたの好きな言葉は何ですか」と聞かれることがあると思います。その時、はっきり答えられる言葉を持ってほしいと思います。

(『心にのこる講話のつくり方&例話』内山利彦著/学事出版より)


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