子どもに届けたい今日のひとこと

「むずかしいのは続けること」「やってみたこと、ためしたことが財産」など、
担任として、校長として子どもたちとのふれあいのなかで
学校生活から拾いあげたちょっといい話。
通信のネタ探しのヒントにもなります。

<ご利用にあたって>
以下の文章を通信に引用される場合は、文末にある出典(書名・著者名・出版社名)を明記して下さい。


対象学級通信・学年だより

「よむ」ことは学ぶこと

「よむ」を調べてみると、たくさんの意味があります。
 まず、「本を読む」「お経を読む」など、声に出して言うことを「よむ」といいます。声に出さなくても、意味や内容をつかんでいくことも「よむ」といいます。本は心の栄養です。夏休みに入ってこれまで何冊本を読みましたか。この長い休みのうちにできるだけたくさんの本を読みましょう。

「票をよむ」「サバをよむ」など、数をかぞえることを「よむ」というときもあります。江戸時代、サバ(魚)は傷みやすく、たくさん獲れるので、早口で急いで数えていたことから、実際の数と合わないことがよくあったそうです。そこから、いい加減に数えることを「サバをよむ」と言うようになったということです。(中略)

「よむ」には、外面を見て、その隠された意味や将来などを推察するという意味もあります。「流行をよむ」とか「心をよむ」というように使われます。(中略)
 相手の気持ちを想像し、相手の気持ちになることが「心をよむ」ことです。夏休みには、初対面の人や日ごろなかなか会えない人と会う機会が多くなります。相手の気持ちになること、相手の心をよむことで、人として生きていく上で大切なものをたくさん得られると思います。
「よむ」ことは学ぶこと。本を読んだり、人の心をよんだりして、この夏休みに多くのことを学んでください。

(『人間関係をよくする話し方&例話』学校例話研究会編/学事出版より)


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