子どもをやる気にさせる話

子どもがやる気を出すとき、その意欲の源となるのは夢と希望です。「あんなふうになりたい」「こんなことをやってみたい」という夢みる力と、「ボクにもできる」「ワタシだってやれる」という希望を子どもたちにどう与えるか。
そのヒントがギュッとつまった話をご紹介します。

<ご利用にあたって>
以下の文章を通信に引用される場合は、文末にある出典(書名・著者名・出版社名)を明記して下さい。


対象学級通信・学年だより

若いうちに全身で屈辱を受けた経験のない人間や若くしてスポットライトを浴びた人間は、
思いやりがない。人を見る眼がない。人の気持ちの深淵を知らない。

森村誠一(作家)『人生・成熟へのヒント』

 森村さんには『人間の証明』や『悪魔の飽食』などの代表作があるが、人間を見る鋭い眼は作品のなかでしばしばキラリと光って見える。それは作家になる前の森村さんの職業体験によるものだ、とはあまり知られていない。森村さんは、大学卒業後、九年間ホテルマンとして過ごした。ホテルにはさまざまな人が泊まり、無体な要求をする人を含めて、さまざまな接待のなかから人間を見る眼を養ったという。

 ホテルに来る客は従業員を人間とは見ていないようで、あらゆる場面で辱められたと森村さんは述懐されているが、その屈辱は作家になるために必要だったとも言っている。職業人ではない子どもたちには屈辱といえる体験は少ないかもしれないが、屈辱を「挫折」と置き換えてみたらいいだろう。

 学業でもスポーツでも何らかの挫折を経験しない人はいないはずだ。その悔しさ、恥ずかしさが人を成長させるのだ、と森村さんは言っている。大切なことは、人間は人と人とのかかわりのなかで生活しているので、そこで得られる知識や情報はすべて自分を育てる肥料になり得るものだと考えて我慢をすることである。屈辱や挫折を味わったからといって決して自分を卑下してはならない。

(『生徒に贈る夢と希望がふくらむ150の言葉』佐藤允彦著/学事出版より)


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