子どもをやる気にさせる話

子どもがやる気を出すとき、その意欲の源となるのは夢と希望です。「あんなふうになりたい」「こんなことをやってみたい」という夢みる力と、「ボクにもできる」「ワタシだってやれる」という希望を子どもたちにどう与えるか。
そのヒントがギュッとつまった話をご紹介します。

<ご利用にあたって>
以下の文章を通信に引用される場合は、文末にある出典(書名・著者名・出版社名)を明記して下さい。


対象 学級通信・学年だより

やってみなはれ。
やってみなわからしまへんで。

鳥井 信治郎(サントリー創業者)

 これはサントリーウイスキーの創業者である鳥井さんの口癖の言葉だそうです。一般に、企業家には、多少のリスクは覚悟の上でやろうと思い立ったことに果敢に挑戦し、困難に耐え抜いて目標を達成する人が多いのですが、皆、最初から成功するとは思っていません。
 「とにかくやってみよう」という冒険的な心と、「失敗したらやり直せばいい」という不屈の心をもつ人だけが、事を始めるにあたって思う言葉でしょう。(中略)

 最近の若い人たちは慎重で、先の見えないことにはなかなか挑戦しない傾向が見られます。人生では大切な心構えですが、あまりに引っ込み思案になってしまえば、面白い体験が出来ません。人生で予測できることなんてありませんから。石原慎太郎の『太陽の季節』の中にでてくる非力なボクサーは「やってみなけりゃわからねえよ、やってみなけりゃ」と言ってリングに上がります。そうした冒険心は若い人だけがもてる貴重なダイヤモンドのようなものです。

「やってみなはれ」という関西弁の柔らかさがその気にさせますが、「負けてもともと」という開き直りの精神は、何事をするにも大切だと思います。

(『子どもの心を育てる珠玉の言葉』佐藤允彦著/学事出版より)


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