子どもをやる気にさせる話

子どもがやる気を出すとき、その意欲の源となるのは夢と希望です。「あんなふうになりたい」「こんなことをやってみたい」という夢みる力と、「ボクにもできる」「ワタシだってやれる」という希望を子どもたちにどう与えるか。
そのヒントがギュッとつまった話をご紹介します。

<ご利用にあたって>
以下の文章を通信に引用される場合は、文末にある出典(書名・著者名・出版社名)を明記して下さい。


対象 学級通信・学年だより

ほんとうのやさしさとは、自分から親切にしてあげることではなく、
どんなときにも、どんな人にもやさしい対応ができるということです。

秋元 康(放送作家・作詞家)『きっと君は変われるさ』

 高校生に異性観についてのアンケートをした。「付き合ってみたい理想の彼(彼女)はどんな人ですか」「結婚したい理想のタイプはどんな人ですか」。この2項目の1位はいずれも「やさしい人」であった。しかし、「自分はどんなタイプか」と聞くと、「明るい」「わがまま」「優柔不断」だと答える。人にはやさしさを求めるが、自分は明るく勝手気ままに振る舞いたいというのだろうか。人にやさしさを求める心に「甘えたい気持ち」があるのではないか。

 本当のやさしさとは何だろう。一般に、席をゆずる、ドアを押さえている、重い荷物を持ってあげるなどは親切でやさしい行為だが、頼まれもしないのに荷物を持ってあげたら相手は盗られるのではないかと不安に思うかもしれない。

 秋元さんは、頼まれもしないのに何かをしてあげるのはやさしさの押し売りであるが、その一方で自分の失敗を許して、さりげなく助けてくれるのもやさしさだ、と述べて次のように定義する。本当のやさしさとは「押しのやさしさではなく、受けのやさしさ。何かをしてさしあげるやさしさではなく、許すやさしさ」だと。

(『生徒に贈る夢と希望がふくらむ150の言葉』佐藤允彦著/学事出版より)


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