子どもをやる気にさせる話

子どもがやる気を出すとき、その意欲の源となるのは夢と希望です。「あんなふうになりたい」「こんなことをやってみたい」という夢みる力と、「ボクにもできる」「ワタシだってやれる」という希望を子どもたちにどう与えるか。
そのヒントがギュッとつまった話をご紹介します。

<ご利用にあたって>
以下の文章を通信に引用される場合は、文末にある出典(書名・著者名・出版社名)を明記して下さい。


対象 学級通信・学年だより

とかく人生なんて後悔の連続なんだよ。
なにかに後悔しそうになったとき、後悔をグッと吞み込んで、
自分の決めた道を黙々と進む、それが『押忍』なんだ、人生なんだ。

重松 清(作家)著『小さき者へ』

 体育系の人や応援団の人たちが挨拶の言葉として「おす!」と言うが、どういう意味なのかわからなかった。漢字で押忍と書き「押して忍ぶ」ことだ、と言われてもわからない。

 重松さんは作品のなかで「苦しいとき辛いときに逃げたり引いたりするのではなく、押してるんだ。口に出してああだこうだと言うんじゃなくて黙って、忍んで、でも負けていない。それが『押忍』の心なんだ」と解説してくれた。少しわかった。

 高校中退を決意した少女、美奈子の父親は、昔、応援団長として活躍した。中退を翻意させようと苦悩する父親が娘に言って聞かせる言葉が表記の言葉である。(中略)
 母親の言葉もいい。「応援するっていうのは『がんばれ、がんばれ』って言うことだけじゃないの。『ここにオレたちがいるぞ、おまえは一人ぽっちじゃないぞ』って教えてあげることなの」。

 どんな人にも応援団がいる。一番の応援団は両親だ。先生や友達もいる。一人ぽっちじゃない。

(『生徒に贈る夢と希望がふくらむ150の言葉』佐藤允彦著/学事出版より)


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