子どもをやる気にさせる話

子どもがやる気を出すとき、その意欲の源となるのは夢と希望です。「あんなふうになりたい」「こんなことをやってみたい」という夢みる力と、「ボクにもできる」「ワタシだってやれる」という希望を子どもたちにどう与えるか。
そのヒントがギュッとつまった話をご紹介します。

<ご利用にあたって>
以下の文章を通信に引用される場合は、文末にある出典(書名・著者名・出版社名)を明記して下さい。


対象 学級通信・学年だより・教科通信

結果が出ないときに必要なのは、
それが実力なのか一時的なスランプなのかを見極めることだ。
実力不足ならばひたすら努力するしかないが、
単なるスランプだと思えば、じたばたしないで気分転換に努めたほうがいい。

羽生善治(棋士)『文藝春秋』2008・8月号

 羽生さんは23歳で名人位に就いたが、その後、名人位を失い、2008年の6月の名人戦で見事に奪還し、同時に19世名人を襲名して永世名人の資格を獲得した。15世は大山康晴、16世は中原誠、17世は谷川浩司とそうそうたる人が栄誉に輝いている。(中略)

 巨人の名投手だった堀内恒夫選手が全国PTA連合会の大会で講演した時に、ほぼ同じようなことを言っていたのを思い出した。  「一流選手にはスランプがあるが、その域に達していない選手にはスランプはありえない。それは単に実力がないだけだ」

 プロの世界はしのぎを削る厳しい戦いの連続で、体調もさることながら精神的に平常心を維持することはさぞかし大変だろう。だから髭をのばしたり、お守りを懐に忍ばせたりして、「験(げん)」を担ぐ。普通の人間は不調の時、どう過ごすか、それぞれに対処法を考えておきたいものだ。

(『生徒に贈る夢と希望がふくらむ150の言葉』佐藤允彦著/学事出版より)


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