子どもをやる気にさせる話

子どもがやる気を出すとき、その意欲の源となるのは夢と希望です。「あんなふうになりたい」「こんなことをやってみたい」という夢みる力と、「ボクにもできる」「ワタシだってやれる」という希望を子どもたちにどう与えるか。
そのヒントがギュッとつまった話をご紹介します。

<ご利用にあたって>
以下の文章を通信に引用される場合は、文末にある出典(書名・著者名・出版社名)を明記して下さい。


対象 学級通信・学年だより

人は鏡

白洲正子(随筆家)

「なんで勉強しなければならないの」「なんで働かなければならないの」。こんな素朴な質問にわかりやすく答えようとしてもなかなか納得してもらえない。突き詰めていえば人はなんで生きるのか、という問いに突き当たるからだ。(中略)

 白洲さんは「多くの人間とふれあう機会を持つ人々は、その度ごとに自分自身を新たに見直すことができるはずで、自分を見失うどころか、豊かにする可能性に恵まれているのではないか」と述べている(朝日新聞社『人生の達人が説く生きる知恵』より)。つまり、人を媒体にして自分を見つめるとき本当の自分が見えてくる。その意味で「人は鏡」であるというのである。

 人は動物に比べて成長の遅い生き物である。自立できるまでに時間がかかる。成長の過程で心ひかれるような出会いがあれば、それをモデルとして成長が早まるし、逆に反発するようなことに出会えば、そうならないようにブレーキをかけたり路線を変えたりする。そうやって自分の進む路を見いだしていく。

(『生徒に贈る夢と希望がふくらむ150の言葉』佐藤允彦著/学事出版より)


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