子どもをやる気にさせる話

子どもがやる気を出すとき、その意欲の源となるのは夢と希望です。「あんなふうになりたい」「こんなことをやってみたい」という夢みる力と、「ボクにもできる」「ワタシだってやれる」という希望を子どもたちにどう与えるか。
そのヒントがギュッとつまった話をご紹介します。

<ご利用にあたって>
以下の文章を通信に引用される場合は、文末にある出典(書名・著者名・出版社名)を明記して下さい。


対象学級通信・学年だより

何度拭いてもおんなじ顔
曇りはこっちの胸にある。

尾藤三笠(川柳作家)

 毎朝顔を洗い鏡を見る。別段変わったことはない。いつも見慣れた自分の顔がある。でも、何か釈然としないものが顔に残っている。あっ! そうか! いつも同じ態度で接していたのはこちらで、相手が悪いのではない。相手の気持ちを察しようともしなかったのはこちらで、どうかしていたのだ。自分の心が曇っていたからだ。よし! 明日はお詫びしてすっきりさせよう!

 自分の非がわからずに、相手方を責めるばかり。人間だれしも陥る悲しい性癖です。それが払拭できたとき、人間として大きく成長することはわかっているのですが、なかなか自分を見直すことはできません。(中略)

 時には、鏡を見て自分の心のありようを反省することにしましょう。できたら素直にお詫びして、よりよい関係を築くように努力しましょう。

(『子どもの心を育てる珠玉の言葉』佐藤允彦著/学事出版より)


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