子どもをやる気にさせる話

子どもがやる気を出すとき、その意欲の源となるのは夢と希望です。「あんなふうになりたい」「こんなことをやってみたい」という夢みる力と、「ボクにもできる」「ワタシだってやれる」という希望を子どもたちにどう与えるか。
そのヒントがギュッとつまった話をご紹介します。

<ご利用にあたって>
以下の文章を通信に引用される場合は、文末にある出典(書名・著者名・出版社名)を明記して下さい。


対象学級通信・学年だより

ちょっと視点を変えて想像力を働かすと、プラスとマイナスはみごとに入れ替わってしまいます。何事についても、不満を感じるとき、視点を180度かえてみると、短所だとばかり思いこんでいたものが、立派な長所になることも大いにありうるのです。

木村治美(大学教授・随筆家)著『もう一つ別の生き方』

 ストレスの最大の原因は人間関係にあるという。相手が自分の思うように応えてくれないからだ。思うようにならないとわかっていても、度重なるとガマンができなくなって爆発する。キレるのは自分勝手だが、後の修復は大変だ。だから、大抵の大人はキレる前に方向転換をする。嫌な相手とのかかわりを避けるとか、一対一で応対せず第三者に同席してもらうなど、チエを働かせる。

 しかし、一番望ましいのは、なぜイラつくのか、なぜ受け入れられないのか、なぜ考え方が違うのか、相手のすることをじっくり観察して、相手の立場に立って考えてみることだ。場合によっては、相手がしたのと同じことを相手にしてみて、どういう反応があるか試してみることだ。だが、これは若いうちはなかなかできない。感情が先立って相手の気持ちを受け入れる余裕がない。視点を変えることなどできない相談だ。

 相手を自分の思い通りにしようとするのではなく、相手から学ぶという姿勢でいると相手の短所が見えてくることがある。相手を否定せず、同調せず、適当な距離をおくこと。これが自分を見失わない大切なポイントだ。相手の土俵に上がってしまったら自分の負けだ。嫌みばかり言う友達は案外心から忠告してくれているのかもしれない。そう考えれば相手の短所も長所になるだろう。

(『生徒に贈る夢と希望がふくらむ150の言葉』佐藤允彦著/学事出版より)


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