子どもをやる気にさせる話

子どもがやる気を出すとき、その意欲の源となるのは夢と希望です。「あんなふうになりたい」「こんなことをやってみたい」という夢みる力と、「ボクにもできる」「ワタシだってやれる」という希望を子どもたちにどう与えるか。
そのヒントがギュッとつまった話をご紹介します。

<ご利用にあたって>
以下の文章を通信に引用される場合は、文末にある出典(書名・著者名・出版社名)を明記して下さい。


対象学級通信・学校だより

自分の持っている力を引き出す

 始業式で、私はこの一年間、特に生徒の皆さんに心がけてほしいこととして、「共に向上を目指し、自分の力を伸ばそう」という話をしました。(中略)
 この「力をつける、力を伸ばす」ということについて、轡田隆史さん(新聞の論説委員)が著書『考える力をつける本』の中で次のように述べています。

「男女や年令の別を問わず、どんな仕事でも勉強でも試験でもスポーツでも将棋でも囲碁でも、自分の持っている力をどこまで引き出すことができるかが勝負どころなのである。とかく人は力の有無を云々したがるけれど、力の差とは力そのものの差であるよりは、自分自身の持っている力の引き出し方の差なのである」

 私たちはよく力の差を問題にします。
 勉強でも、部活動でも、あの人は何でもよくできる、力があるからだ、それに比べて自分は力がない、だからだめなんだ、などと決めつけてしまったり、あきらめてしまったりすることがあります。
 轡田さんは、そんなことはないよ、力の差というよりその人の持っている力の引き出し方の差だよ、と言っているのです。(中略)

 取り組む前から、他人との力の差を意識しすぎたり、あきらめたりすることなく、自分の持っている力を信じて、その力を精一杯引き出すことこそ大切にしたいものです。

(『心にのこる校長講話集3』学校例話研究会編/学事出版より)


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