子どもをやる気にさせる話

子どもがやる気を出すとき、その意欲の源となるのは夢と希望です。「あんなふうになりたい」「こんなことをやってみたい」という夢みる力と、「ボクにもできる」「ワタシだってやれる」という希望を子どもたちにどう与えるか。
そのヒントがギュッとつまった話をご紹介します。

<ご利用にあたって>
以下の文章を通信に引用される場合は、文末にある出典(書名・著者名・出版社名)を明記して下さい。


対象学級通信・学校だより

時間をつかまえた人の話

 ある人に「あなたは時間をつかまえることができますか?」と聞かれました。「できません」と答えると、「実は時間をつかまえた人がいる」というのです。(中略)

 一枚の写真があります。「夏の夜明け」という題がついています。朝早く太陽が昇る前、湖から高い山を写したものです。写真という方法で夜明けの一瞬という時間を見事につかまえた人です。2年生のA君が作った一枚の絵があります。庭のいろいろな木の葉っぱを組み合わせて画用紙に貼ってあります。A君はきれいな木の葉をうまく組み合わせて、「夏」という季節をつかまえたのです。100m走の選手が頑張って自分の目標とするタイムで走り切ったとき、これも時間をつかまえたことになるというのです。

 なるほどなあと思いました。毎日夜寝る時間や朝起きる時間をきちんと決めて守ることも時間をつかまえたことになります。そう考えると、時間や季節をつかまえることは誰にでもできそうですね。学校生活の中で、(中略)決められた時間や約束した時間をしっかり守ること、守ろうとして時間を頭に入れて動くこと……これも時間をつかまえることになります。きちんと時間を守る努力をしている人は、時間をしっかりつかまえようとしている人です。そして、時間を守ることができた人は、時間を見事につかまえた人なんだと思います。

(『学校講和大全』学校例話研究会編/学事出版より)


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