子どもをやる気にさせる話

子どもがやる気を出すとき、その意欲の源となるのは夢と希望です。「あんなふうになりたい」「こんなことをやってみたい」という夢みる力と、「ボクにもできる」「ワタシだってやれる」という希望を子どもたちにどう与えるか。
そのヒントがギュッとつまった話をご紹介します。

<ご利用にあたって>
以下の文章を通信に引用される場合は、文末にある出典(書名・著者名・出版社名)を明記して下さい。


対象学級通信・学校だより

知識を知恵に変える

 毎年この時期になると、はるか北のシベリアからハクチョウたちが冬を日本で越すためにやってきます。何千キロもの道のりをよく迷わずに飛んでくると感心します。
 昼は太陽、夜は星座を目安にし、曇っているときは地球の磁気を頼りにして飛んできます。群れで移動し、真ん中の鳥が先頭になって両側に広がり、「V」の字型になって飛びます。先頭の鳥が飛んでできる風の流れをあとの鳥たちが利用し、その風に乗って飛ぶためです。長い道のりを少しでも疲れないように飛ぶハクチョウたちの知恵です。(中略)このような生きる知恵はどんな生き物にもあり、私たち人間も当然持っています。

 私たち人間には、もうひとつ大きな力があります。(中略)人間は自分の体験や得た知識を他の多くの人たちに伝えることができます。すべてを自分で体験しなくても、他の人の体験や得た知識を教えてもらい自分のものにすることができます。(中略)

 しかし、知識が生きて働く知恵となるためには、豊かな体験か欠かせません。みなさんのこの時期は心も体も大きく成長し、いろいろなことを吸収できる大切な時期です。いろいろなことに挑戦し、体験し、いろいろなことを体と心で学んでください。そして、学校で学ぶ知識を自分の体験と結びつけ、生きて働く知恵に変えてください。

(『心にのこる校長講話集3』学校例話研究会編/学事出版より)


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