子どもをやる気にさせる話

子どもがやる気を出すとき、その意欲の源となるのは夢と希望です。「あんなふうになりたい」「こんなことをやってみたい」という夢みる力と、「ボクにもできる」「ワタシだってやれる」という希望を子どもたちにどう与えるか。
そのヒントがギュッとつまった話をご紹介します。

<ご利用にあたって>
以下の文章を通信に引用される場合は、文末にある出典(書名・著者名・出版社名)を明記して下さい。


対象学級通信・学年だより・進路だより

体験のある知識はひらめきを生む

日下 公人(経済学者)『やりたいことを始めなさい』

教師「あなたは何をやりたいのですか」
生徒「別にありません」
教師「将来、何をしたいと思っていますか」
生徒「できれば自分の経験を生かせるような仕事をしたい」
教師「では、そのためにあなたは今どんなことをしていますか」
生徒「特にしていません」

進路指導で相談に来た生徒との会話である。豊かな環境に育った生徒には差し迫った課題がない。今を幸せに生きれば、つまり現状が維持できればそれでよいとする気持ちがある。そんな甘い考えではだめだ、と言いたくなるが、やりたい目標もない生徒を動かすだけの言葉が見つからない。とりあえず好きな教科を深く学びなさいと勧めるが、「ハァ」と気の抜けた返事しか返ってこない。(中略)

高校生や大学生の経験といってもたかがしれている。日下さんが「生かせる経験をつくることから始めなさい」と提言するように、何よりも一歩を踏み出す勇気をもつことが大切だ。知識に裏付けされた体験なら、積み重なって発酵し、思いかげないアイデアを生み出すかもしれない。

人生を豊かにするものは、知識と体験に裏打ちされたヒラメキと、情感豊かな心が生み出すトキメキと、健康な体から生ずるはじけるようなキラメキの三メキではないだろうか。

(『生徒に贈る夢と希望がふくらむ150の言葉』佐藤允彦著/学事出版より)


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