子どもをやる気にさせる話

子どもがやる気を出すとき、その意欲の源となるのは夢と希望です。「あんなふうになりたい」「こんなことをやってみたい」という夢みる力と、「ボクにもできる」「ワタシだってやれる」という希望を子どもたちにどう与えるか。
そのヒントがギュッとつまった話をご紹介します。

<ご利用にあたって>
以下の文章を通信に引用される場合は、文末にある出典(書名・著者名・出版社名)を明記して下さい。


対象学校だより・校長室だより

悲しみや嘆きや絶望を知っている人だけが、
本当の意味での喜びや希望を自分の手につかむことができる。

五木 寛之『不安の力』

 新潟県中越地震でボランティア活動をした人の中に大阪から来た高校生がいた。学校を休みがちな少年であるが、自分の親族も阪神淡路地震で震災に遭っていたから新潟の状況を見てじっとしていられなかったという。

 学校では居心地が悪いので不登校ぎみになっていたのだろうが、地震で受けた悲しみや恐ろしさは確かなものとして体に刻み込まれていたに違いない。「知る」ということは、頭のなかで理解している事ではなく体に染み込んでいて行動に移す原動力になり得るものをいうのではないだろうか。それを「確かな知力」といいたい。それが彼を新潟に行かせたのだ。

 「食べ物や水はあるか」「寒くはないか」「何が不足しているだろうか」など、人を思いやる純粋な気持ちから行動するので相手に感謝と感動の気持ちを起こさせる。その実感が逆に本人に喜びや新たな希望をもたらしてくれる。人は確かな自分を意識したとき、自分が自分である事を実感できた時に自信をもつものである。

(『生徒に贈る言葉の花束』佐藤允彦著/学事出版より)


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