子どもをやる気にさせる話

子どもがやる気を出すとき、その意欲の源となるのは夢と希望です。「あんなふうになりたい」「こんなことをやってみたい」という夢みる力と、「ボクにもできる」「ワタシだってやれる」という希望を子どもたちにどう与えるか。
そのヒントがギュッとつまった話をご紹介します。

<ご利用にあたって>
以下の文章を通信に引用される場合は、文末にある出典(書名・著者名・出版社名)を明記して下さい。


対象学級通信・学校だより

小さな力を集めよう

 スポーツをするときに「チームワーク」という言葉をよく聞きます。先週、ドッジボール大会に出場したみんなは、すごく素敵なチームワークを発揮してくれました。チークワークを日本語で表すと「協力」でしょうか。

 協力の「協」は、左に「十」を書いて、右に「力」を3つ重ねます。「協」の字には小さい力がいっぱいあります。左の部分は「部首」といって、その字の意味を表すことが多いのですが、「十」は「たくさん、多い」という意味です。小さい力がいっぱい集まって大きな力になる、これが「協力」です。(中略)

 たとえば、1人の子だけが強いボールを投げるより、小さな力で上手にパスしながら相手を攻めたほうがうまく当てることができます。それから、なかには補欠となって試合に出ずに我慢した子もいます。これもチームプレーではとても大切なことで、我慢したみんなも小さな力です。そうやって小さな力が集まることによって大きな役割を果たしていくことになります。

 運動場にも、教室の中にも、さまざまな生活の中にも、みんなが協力して大きな力にできる場面がありそうですね。

(『人間関係をよくする話し方&例話』学校例話研究会編/学事出版より)


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