子どもをやる気にさせる話

子どもがやる気を出すとき、その意欲の源となるのは夢と希望です。「あんなふうになりたい」「こんなことをやってみたい」という夢みる力と、「ボクにもできる」「ワタシだってやれる」という希望を子どもたちにどう与えるか。
そのヒントがギュッとつまった話をご紹介します。

<ご利用にあたって>
以下の文章を通信に引用される場合は、文末にある出典(書名・著者名・出版社名)を明記して下さい。


対象学校だより・学年だより・学級通信

目標がなければやる気は起きない

「やる気」が起きるのにどのような条件が必要でしょうか。
やる気が起きるためには、何をおいても、まず目標がなければダメです。しかし、その目標なり夢なりが、あまりに現実離れしていて、実現不可能なものであれば、それを手に入れようという気持ちは起きないでしょう。また、実現可能と思われる目標であっても、それを手に入れる方法を知らなければ、どうやって努力すればいいか分からないので、やる気は起きないでしょう。

ここで、そのための条件をまとめてみましょう。
【1】目標がはっきりしている。
【2】現状と目標とのズレが、はっきり分かる。
【3】このズレを埋めるためのステップ(手段・やり方)が分かる。
【4】このステップを使って、着実に目標に近づいているのが実感できる。
「やる気」を起こすには、これらの条件を満たす必要があります。

ところで、「やる気」を起こすにはあれこれ迷わずに、努力すれば達成できそうな身近な目標を一つ立ててみることが大切です。たとえば、次の定期テストで80点をとることでも、トレーニングをして体を鍛えることでもよいのです。まず目標を設定することです。

目標が立ったら、それを達成するために積極的に努力する。力がついてくれば、それにつれて自信がつき、目標達成への意欲、すなわち「やる気」が着実に増していくことになります。

目標とするもののイメージは、強く描かれれば描かれるほど達成しようという気持ちも強くなります。だから、目標を設定するときも、押しつけや強制によって、イメージにマイナスの価値を与えないようにすべきです。あくまで本人に選ばせ、納得させて、事を運ぶようにしなければならないのです。「やる気」を起こすには、こうなりたい、ああしたいというイメージを心に描くことが何よりも大切なのです。

(『学ぶ力と意欲を育てる60のいい話』笹田哲夫著/学事出版より)


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