担任から子どもたちへのメッセージ

公立中学校教師歴35年、学級担任歴27年の経験をもち、1960年から学級通信を出し続けてきた山田暁生さんによる「通信で伝える希望のメッセージ」。子どもたちが「自分の居場所」を確認でき、「自分への期待感」がわき上がり、「未来への希望」がもてるようなメッセージの数々は、実体験の深みがあり、子どもたちへのプレゼントのような温かみがあります。通信やお知らせの囲み記事、空きスペースを有効活用するために使えます。

<ご利用にあたって>
以下の文章を通信に引用される場合は、文末にある出典(書名・著者名・出版社名)を明記して下さい。


対象学級通信・学年だより

大漁

 みなさんは、金子みすゞを知っていますね。教科書でもおなじみの詩人のひとりです。(中略)この人が書いた詩は、小さな生き物にも温かい眼差しが注がれているように感じられます。これから紹介するのは「大漁」という詩です。

 朝焼小焼だ
 大漁だ
 大羽鰮(おおばいわし)の
 大漁だ。

 浜は祭りの
 ようだけど
 海のなかでは
 何万の
 鰮(いわし)のとむらひ
 するだらう。

 大漁で人が大喜びをしているその下の海のなかでは、何万もの鰮のおとむらいがされているというのです。「おいしい、おいしい」と言って食事をすることが、とても悪いことをしているように思えてしまいますね。

 しかし、魚や肉は、わたしたちにとっても必要な栄養なのです。食べなくてはならないのです。いったいどうしたらよいのでしょう。(中略)

 そこで、大切になることがあると思うのです。それは、わたしたちの口に入るものに対する感謝の気持ちではないでしょうか。そして、こういった気持ちは、人に対しても、同じだと思うのです。どうか、相手の立場に立って、他人を思いやることができる人になってください。

(『子どもたちに詩の心を伝える講話』小金澤豊著/学事出版より)


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