担任から子どもたちへのメッセージ【108】｜エッセンスの引き出し

長年、小中学校の教師および学級担任を務めてきた著者らによる「通信や講話で伝える希望のメッセージ」。日々の子どもたちとのふれあいから生まれたメッセージは示唆に富み、ユーモアを交えた温かみのある言葉の数々は子どたちの心に響くことでしょう。通信やお知らせの囲み記事、空きスペースを有効活用するために使えます。

<ご利用にあたって>
以下の文章を通信に引用される場合は、文末にある出典（書名・著者名・出版社名）を明記して下さい。

	学級通信･学年だより

働く大人体験、３つの約束

　夏休みに入ったらすぐ職場体験が始まりますね。職場体験は社会との関わりの入口に立つことを意味しています。そこで今から言う３つのことを忘れないでいてほしいと思います。

　１つ目は、職場は学校ではないということです。ただでさえ多忙な各職場の方々が、その合間をぬって皆さんを受け入れていただいています。当然「生徒」ではなく「働き手」とみなされます。

　２つ目は、職場では常に100点満点が要求されるということです。例えば100個注文を受けているのに、皆さんが90個しか作れなかったらどうなるでしょうか。お客様からの信頼を失い、二度と買っていただけないのはわかりますね。働くということは決して甘いものではないことを改めて認識してください。

　３つ目は、笑顔で挨拶をすることです。挨拶は自分からおこす積極的なアクションであること。そして人間関係の潤滑油としての役割を持っているということです。明るい笑顔での清々しい挨拶を、ぜひ実践しましょう。

（『クラス担任が自信をもって「語る」12カ月』担任学研究会編著／学事出版より）

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