担任から子どもたちへのメッセージ

長年、小中学校の教師および学級担任を務めてきた著者らによる「通信や講話で伝える希望のメッセージ」。日々の子どもたちとのふれあいから生まれたメッセージは示唆に富み、ユーモアを交えた温かみのある言葉の数々は子どたちの心に響くことでしょう。通信やお知らせの囲み記事、空きスペースを有効活用するために使えます。

<ご利用にあたって>
以下の文章を通信に引用される場合は、文末にある出典(書名・著者名・出版社名)を明記して下さい。


対象学級通信・学年だより

旬の栄養を体と心に

「旬」という言葉には、①魚介や野菜の最も味のいい時季、②物事を行うのに最も適した時期、という意味があります。秋の旬の食べ物には、サトイモ、サツマイモ、栗、柿、サンマ、イワシ、サバ等、食欲をそそるものが並びます。これから訪れる寒さに備えて脂肪を蓄えるのに適した、エネルギー豊富なものが多いようです。空気も澄んで食欲が出てきます。おいしいものを食べて元気に活動しましょう。(中略)

 そして、体にいい旬の食べ物を食べて元気になるように、心にも、物事を行うのに最も適した時期を逃さないよう、旬のいいものをたくさん取り入れましょう。(中略)
 心に目を向けると、自分の心の健康状態が見えてきます。自分を見つめると、自分が本当にやりたいことや隠された能力に気づくこともあります。(中略)

 窓の外の星を眺め、涼しい風に吹かれ、秋の夜長にじっくりと物事を考えたり、本を読んだりすることで、心にも旬の栄養をたくさんあげましょう。栄養いっぱいの心は、困難や苦しみに打ち勝つ力を持っています。

(『学校講和大全』学校例話研究会編/学事出版より)


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