担任から子どもたちへのメッセージ

公立中学校教師歴35年、学級担任歴27年の経験をもち、1960年から学級通信を出し続けてきた山田暁生さんによる「通信で伝える希望のメッセージ」。子どもたちが「自分の居場所」を確認でき、「自分への期待感」がわき上がり、「未来への希望」がもてるようなメッセージの数々は、実体験の深みがあり、子どもたちへのプレゼントのような温かみがあります。通信やお知らせの囲み記事、空きスペースを有効活用するために使えます。

<ご利用にあたって>
以下の文章を通信に引用される場合は、文末にある出典(書名・著者名・出版社名)を明記して下さい。


対象学級通信・学年だより・学校だより

自分をダメ人間と思っている人へ

 ぼくは33歳になるダメ人間です。……こんな書き出しの「人生相談」の新聞記事を目にしました。
 彼は、自分はいかにダメ人間かと、たくさんの欠点をあげていました。そして、現在も無職で、今まで仕事についてもすぐ辞めてしまい、今後の人生をどうしていったらよいか悩んでいるとのことでした。

 この記事を読んで、厳しい見方だと思いますが、「自分をダメ人間と思っている、そんな人に魅力を感じてくれる人がいるだろうか」とまず思いました。

 人間として魅力のある人には次の特徴があると思うんです。

 ①一筋に打ち込んでいる姿がある
 ②目が意欲に満ち、輝いている
 ③成しとげる喜びをもっている
 ④表情や声も明るい
 ⑤自分を信じている

 自分をダメ人間と断定してしまう前に、やるだけの事はやったか?と自問してみたいですね。自分をダメ人間だなんて思って、どんな生きる力がわいてくるというのでしょうか。どんどん自分をしぼませていってしまうだけではないでしょうか。

(『クラス担任が子どもに贈るハッピーメッセージ』山田暁生著/学事出版より)


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