担任から子どもたちへのメッセージ

長年、小中学校の教師および学級担任を務めてきた著者らによる「通信や講話で伝える希望のメッセージ」。日々の子どもたちとのふれあいから生まれたメッセージは示唆に富み、ユーモアを交えた温かみのある言葉の数々は子どたちの心に響くことでしょう。通信やお知らせの囲み記事、空きスペースを有効活用するために使えます。

<ご利用にあたって>
以下の文章を通信に引用される場合は、文末にある出典(書名・著者名・出版社名)を明記して下さい。


対象学級通信・学年だより

机の上でする勉強だけが勉強?

「勉強できなくなるから、部活やめたほうがいいかなあ」という子どもに対し、ここで質問をします。「机の上でする勉強だけが勉強?」。

 部活動を続けることの意味って、いっぱいあるけど、やっぱりこれだと思うんですよね。ひとつのことに熱中して、仲間たちと力を合わせて、泣いたり笑ったり、衝突したり、喜び合ったりしながら目標に向かって活動できること。(中略)

 ここで得た経験は、社会に出たときの、「仕事は協働をもってしか成就しない」につながることですね。これって、まさしく「勉強」じゃないですか。だから、少しくらい大変でも、両立させるための努力なんか惜しくないと思えないかなあ。(中略)
 私が思うに、勉強も部活動もできるって、すごく幸せな国に生まれているのでは。両方できる「欲張り」な幸せを、もっと噛みしめていいかもね。

(『クラス担任が自信をもって「語る」12カ月』担任学研究会編著/学事出版より)


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