学級通信 お役立ちコラム

第11回 ①スマホのもたらすもの(保護者向け)
「はつ夏の若葉かがやくバス停に スマホと同じ数の黙(もだ)あり」
 この短歌は、朝日新聞(2019年6月23日)の「日曜に想う」に掲載されたものです。最近はどこにいても、他の人にはまったく関心がないような、黙してスマホ画面だけを見つめている姿を目にします。私ももちろん他人事ではありません。でも、この多くの大人の姿を見て育った今の子ども達(小学生の56%がスマホ・携帯を所有・利用)が、休み時間も昼休みも、清掃や登下校の時も、お友達には声もかけず黙ったままスマホとだけ対話するようになったら、とつい思ってしまいました。文科省がスマホの学校への「持ち込み原則禁止」を見直すようです。今度の保護者会では、この話題も取り上げてみませんか。

第11回 ②いいクラスになりました!(子ども向け)
 昨日の算数の時間。先生が1枚の紙を半分に折り、「これを分数ではどう表しますか?」と聞きました。するとA君が「5でーす」と答えてくれたとき、一部の人から「何言ってんのー」という声が。でも、すかさずBさんが「えー、すごい」と叫ぶと、他の人たちからも「合ってんじゃない」「おもしろい発想」という声が波のように起こりましたね。A君が、1枚の紙を「元の大きさ=10」と考えたことに、みんなは気づいてくれたんだ。おかげで、「約分」の意味を考えるきっかけになって、この日の勉強が深まったのでした。そのあと先生は、恥ずかしながら職員室で一人涙を流していました。だって、お友だちのどんな発言も受けとめ、それをみんなで話し合える、だれもが安心していられる「いいクラスになった」のですから。

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