子どもに届けたい今日のひとこと

「むずかしいのは続けること」「やってみたこと、ためしたことが財産」など、
担任として、校長として子どもたちとのふれあいのなかで
学校生活から拾いあげたちょっといい話。
通信のネタ探しのヒントにもなります。

<ご利用にあたって>
以下の文章を通信に引用される場合は、文末にある出典(書名・著者名・出版社名)を明記して下さい。


対象学校だより・学級通信

老人はカラダが弱いから席を譲るのではなく、私たちの生活を築いてくれた先輩だから、それに感謝して席を譲るのです。

浅田 次郎(作家)『絶対幸福主義』

 電車には優先席が設けられている。優先して座れるのは誰か、と丁寧に四つのタイプが示されていて、高齢者、身体障害者、妊婦や乳幼児を連れた人、怪我をしている人たちとなっている。(中略)

 この優先席がいつ頃から始まったのか正確にはわからないが、1970年頃から新幹線で高齢者や身障者を対象に座席をシルバーグレイ色にしたことから、シルバーシートの名がついたそうである。東京の中央線快速電車にシルバーシートが設けられ、やがて高齢者だけでなく体に負担を抱えている人が対象になり、1990年代に「優先席」となった。(中略)

 問題は、なぜこのような座席が設けられるようになったのかということだ。身障者や妊婦や怪我をしている人を思いやるのは当然だが、高齢者には単に体が弱いから「哀れんで、思いやる」のではなく、浅田さんの言うように感謝の気持ちで席を譲ってほしいものである。できれば、こんな特別な座席なんてなくてもいい社会にできないものだろうか。

(『生徒に贈る夢と希望がふくらむ150の言葉』佐藤允彦著/学事出版より)


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