学級通信 お役立ちコラム

第13回 ①ゆかりのふりかけ(保護者向け)
 子どものときに、親のありがたみに気づくことは難しいことなのかもしれません。私自身もそうでした。私が高校一年生のときの話です。仕事の都合で、父と二人きりで一年間暮らすことになり、家事経験のない父が私のお弁当を作ることに。そのため、冷凍食品ばかりで「今日も茶色いな」という弁当でした。しかし、一箇所だけいつも茶色ではない部分がありました。それは「ゆかりのふりかけ」がかけられたご飯の紫色だったのです。
 社会人になってから、この理由を聞いたところ、「おまえが、『ゆかりのふりかけが好きだ』と言ったからだよ」と答えました。だから父は1日も欠かさずに、慣れない家事で荒れた手で、ゆかりのふりかけをかけ続けたのでした。
 今ならわかります、父の愛情を。今なら言えます、父に感謝の気持ちを。子どもたちも同じだと思います。

第13回 ②大切な「静かな時間」(子ども向け)
 学級会で「そうじの時間」について話し合った後、こんな感想を書いてくれたお友だちがいます。「静かになる時間がたくさんできてしまったので、司会をもっと頑張りたい」「みんなの発言が少なかった。ちゃんと意見を言わないとダメだと思った」
 確かに今週の学級会は、発言する人が少なく教室が静かになる「ダメな時間(?)」が多かったですね。でも、「静かな時間」はとっても「大切な時間」だと思っています。こんなお友だちもいました。「いつもは元気に発言するたかし君が全然発言してなかった。でも、すごく考えているようだった!」
 話し合いには、静かに考える時間が必要です。発言していないお友だちも、頭では一所懸命に考えているのかもしれません。静かな時間は「ダメな時間(×)」ではなく、「考えている時間(◎)」と考えてみてはどうでしょうか。

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