はがき新聞の基礎知識

(9)実践編「総合的な学習の時間」 発表会の招待状を書く

(2015年12月公開)

はがき新聞を使って、市内見学の成果を発表する「学習発表会」の招待状を書きます。児童自身が見てもらいたいところをいかにアピールできるか。読んだ人が思わず行きたくなるような見出しをつける能力を養います。
●対象 小学校中学年
●評価 ・ 読む人を意識した内容紹介や見出しのつけ方ができる。(書く能力)
    ・ 紙面を工夫してレイアウトできる。(表現力)

導入の狙い

① 読み手を明確に意識する。
② 「内容」だけでなく、「日時」「場所」を必ず入れる。
③ 「見てもらいたいところ」をアピールするための見出しを考える。
④ 必要に応じて箇条書きや挿し絵を活用する。

活動計画(12時間扱い)

1~2時間目【課題の設定】

これまでの校外学習の体験から、探究する自分の課題を決め、発表会までの計画を立てる。

指導のポイント
市内見学をした中で「何を調べ、伝えるか」を考えさせる。

3~6時間目【情報収集】

自分の課題に沿って調べ、学習する。

指導のポイント
① 児童同士で資料の紹介や交流をさせる。
② 図書館やパソコンを活用する。
③ 取り入れる写真はト書きを入れて整理させる。

7~8時間目【整理・分析】

わかったことを課題に沿ってまとめる。

指導のポイント
集めた情報から課題解決に適した情報を選択させる。

9~12時間目【表現】

① 絵本や紙芝居など発表するときの形式を決めて書く。
② 発表会の招待状を作成する。
 ・誰に宛てて書くかを決める。
 ・日時、場所を確認し、内容紹介と見出しを考える。
 ・はがき新聞用紙を選び、レイアウトを考え、招待状を書く。
 ・完成した招待状を友だちと読み合う。
③ 学習発表会を開く。

指導のポイント
①どのようにまとめると伝わりやすいか、いくつかの例を見せる。
②一番伝えたいことを見出しやタイトルにまとめる。
③読み手が知りたい内容は何かを考えさせる。
④招待状を読み合ったときの感想を大事にする。
⑤日時、場所など書き漏れがないかを担任が最終チェックする。
⑥聞く人がわかりやすい発表のしかたを考えさせる。

作品例

(10)実践編「算数」 “わかった!” “便利だ!”を伝え合う に続く

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