(10)実践編「算数」 “わかった!” “便利だ!”を伝え合う
(2016年1月公開)p>
はがき新聞は算数の授業にも活用できます。今回は児童に「小数」の学習を通してわかったこと、それが日常生活でいかに便利であるかを、はがき新聞を使って説明させましょう。学んだ内容を表現する方法は一つではないことを理解させるのが目的です。
●対象 小学校中学年
●評価 ・ 少数の意味や表し方を、図や表や絵を使って書いている。
・ 結論を見出しに、理由を本文に書いて読み手を意識した表現になっている。
導入の狙い
① 結論を見出しに、理由は本文に。
② 図や表の使い方を学ぶ。
③ 壁新聞にして、同じ学習内容でも表現の仕方はさまざまなであることに気づかせる。
活動計画(3時間扱い)
1時間目【課題の設定】
① 問題を解き、学習内容の確認をする。
② はがき新聞を使って学習のまとめを書くを知る。
③ はがき新聞を貼り合わせて壁新聞にし読み合うことを知る。
指導のポイント
① 小数の表し方、大小、加減の計算など学習の振り返りをさせる。
② 学習でわかったこと、便利なことを考えさせる。
③ 各自が書いたはがき新聞を読み合うことを期待させる。
2時間目【課題追究と作成】
① わかったこと、便利なことについて記事を書く。
② 結論を見出しにし、理由は本文で説明する。
児童が書いた見出しの例
・分数を小数へ
・はしたの数は小数にできる
・分数を小数になおすと便利
・体重は31.5㎏で、上ばきは21.5㎝と書くよ
・小数点「.」をわすれないで
・数直線では右のほうが大きい数
・0.1と10分の2は比べられる
・みのまわりの小数
③説明を図や挿し絵で補足する。
④完成したはがき新聞を声に出して読む。
指導のポイント
① はがき新聞の拡大用紙を掲示し、書き方の要領をつかませる。
② 紙面を横使い、横書きにさせる。
③ トップ記事とセカンド記事を何にするか考えさせる。
④ 読み手にわかるように、自分の考えを整理させる。
3時間目【壁新聞づくり】
① プリントアウトしたはがき新聞を貼り合わせ、壁新聞をつくる。
② 互いに作品を読み合う。
指導のポイント
① プリントアウトは各自でさせる。
②「結論を見出しに、理由を本文に」ができているかを確認する。
(11)実践編「国語」 読み手が納得できる文章を書く に続く
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