(12)実践編「国語」 読書に興味をもたせる
(2016年3月公開)p>
本を読むことは、人間、社会、自然などについて考える契機です。今回ははがき新聞を使ってお気に入りの本を紹介させることにより、これまで以上に読書活動に興味をもたせます。読解力を養うだけでなく、自分の考えを的確に伝えるための文章能力の育成につなげます。
●対象 中学3年生
●評価 ・「おすすめの1冊」のあらすじや自分の考えをわかりやすく伝えている(読む能力)
→キーワードを押えているかを、はがき新聞から確認する。
・多くの人に自分のすすめる本を読んでもらえるように工夫したり、
他の人のはがき新聞を読んで自分の考えを広げたりしている。
→活動中の様子、学習の振り返りの記述などから確認する。
導入の狙い
① 本のあらすじとテーマを明確に書かせる。
② ブックトーク(本の紹介)の原稿としても利用する。
③ 学校図書館に提示し、さまざまな人のものの見方、考え方に触れさせる。
活動計画(4時間扱い)
1時間目【課題の設定】
① 学習課題は「後輩におすすめの1冊を紹介する」。
② 今まで読んできた本を振り返る。
③ 特に印象に残っている本を1冊挙げ、そのあらすじとテーマを考える。
指導のポイント
① 読み手は後輩であることを伝え、相手意識を明確にさせる。
② 紹介した本とともに図書館に作品を掲示することを伝え、モチベーションを高める。
2時間目【課題追究】
① はがき新聞作成のルールを設定する。
・記事は紹介する本のあらすじとテーマの2つを書く。
・文章内容にかかわる図表や絵を入れる。
・新聞の題名は本の題名にする。
② レイアウトにより文字数が決まるので、ワークシートや原稿用紙で下書きする。
指導のポイント
①あらすじは結末を書かずに、読み手に興味を持たせるように書かせる。
②体言止め、倒置法、省略などの表現技法を意識させる。
3時間目【作成】
① はがき新聞に記事や絵を書き、色を塗り、プリントする。
② 掲示方法を工夫する。たとえば、「先輩がすすめる本」というコーナーを設け、
はがき新聞と実際の本を並べて置く。
指導のポイント
① 必要に応じて個別指導も行う。
② はがき新聞と本を並べ、読書意欲を高める。
③ 図書委員会に入れ替え(たとえば週1回)を依頼する。
4時間目【ブックトーク】
1つのテーマから何冊かの本を選び、周囲に紹介する活動を行う。
指導のポイント
ブックトークの際は原稿を読むのではなく、はがき新聞にまとめた内容を中心に話をさせる。
(13)実践編「道徳」 新学年の自己紹介と目標を書く に続く
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