(15)こんな実践もできる!
すぐに役立つはがき新聞活用事例 Part.1
(2016年6月公開)p>
はがき新聞は工夫やアイデアしだいで教科での取り組み以外に、さまざまな学校活動で活用することができます。今回から実際に制作されたはがき新聞の作品例を4回に分けて取り上げます。活用のヒントやポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
すぐに役立つ事例1
「○○小ゆうびんきょくをひらこう」
小学校2年・生活科の郵便の学習と関連させる
活用のヒント
全校児童を対象とすることがポイントです。そのため、原稿用紙は発達段階に適したものを配布しましょう。たとえば、1年生は段組みのないマス目の大きなタイプを、6年生は3段新聞形式で見出しを書くスペースがあり、マス目も小さいタイプを使います。
また、2年生があらかじめ見本となる作品を作り、学校の郵便局開局を知らせるポスターといっしょに掲示すれば、書くことに慣れていない1年生の児童は書きやすくなります。
はがき新聞の活用により、真っ白な紙に書くだけだった例年の「郵便の学習」活動は大きく変わりました。絵も文章もていねいに書き上げる児童が多く、心のこもった文通となったようです。
すぐに役立つ事例2
「学級の出来事を家庭に知らせる」
新聞係が発行する学級新聞に活用する
活用のヒント
「今日あった教室での出来事を、その日のうちに家庭に知らせたい」「新聞係のつくる学級新聞のニュースをよりホットなものにした」……、そのようなときにも、はがき新聞を活用してください。紙面が小さく、1つか2つの記事で構成すればよいので、あっという間に仕上がります。
担任が発行している学級通信と同様、学校の印刷機を使うため、原稿は白黒でOK。色を塗る手間もありません。同じ方法で担任が学級通信を発行するのもよいでしょう。
すぐに役立つ事例3
「社会科見学のまとめ」
最も印象に残ったことを選んでまとめる
活用のヒント
社会科見学や校外学習の後でまとめの新聞をつくる際、初めて見聞きしたことや感動したことが多く、あれもこれも載せたくなる児童・生徒は少なくありません。そんなときこそ、はがき新聞を活用してください。「最も印象に残ったことは何か」「本当に知らせたいことは何か」など、情報の取捨選択をして書かせることができます。
仕上がった作品は教室に掲示しても、そのままはがきにプリントアウトして、お世話になった見学先の方にお礼のお手紙として送ってもよいでしょう。
すぐに役立つ事例4
「日常の一コマを家庭に伝える」
授業の内容を効果的にまとめる
活用のヒント
日常の何気ないワンシーンをはがき新聞として書き残し、家の人に伝えることができます。ここに紹介したのは、体育の時間に行われた走り幅跳びについて書いた作品です。記録を伸ばした喜びや次の時間にがんばりたいという意欲など、イラストを添えて思い思いに表現しています。
何人かの作品を学級新聞に掲載すれば、保護者に学級の様子を伝えることもできます。さらに、1年間書き溜めた各自の作品を学年末に文集に綴じれば、思い出がいっぱいに詰まったすてきな作品が完成します。
(16)こんな実践もできる! すぐに役立つはがき新聞活用事例 Part.2 に続く
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