■6月の学級通信書き出し文例
【文例1】
運動場の端にあるビオトープの植物が生い茂り、たくさんのトンボが飛び交うようになりました。若草色のカエルや、ちいさなメダカたちが気持ちよさそうに泳いでいます。
昨日、生き物の様子を見に行ったとき、ボランティアの方とお会いしました。「お昼休みに来ていた児童が、とても元気にあいさつして、手伝ってくれましたよ。先生のクラスの子どもたちですね」と言われました。
学校は先生や職員以外に、地域の方や保護者の皆様に支えられています。いのちある生き物を大切にする気持ちと、お世話になっている人にあいさつができる君たちをほめられて、私はとてもうれしくなりました。
【文例2】
席替えをした朝の教室には、クラスの中に新鮮な空気が生まれていましたね。隣の人に元気に「おはよう」と声をかけましたか?
実は5月の連休明けから、「先生、席替えして」と言う生徒もいましたが、「名前を覚えるために、中間のテスト返却まで今の席で」と、教科の先生からリクエストがあって、様子をみていました。
先週の学級会で正式な議題となって、皆が納得する席替えの方法を話し合いました。くじ引きで決めた座席です。班も新しいメンバーに一新です。勉強、給食や掃除当番でも仲良く協力して活動していきましょう。
【文例3】
6月の第3日曜日は何の日? わが家でも、すっかり「母の日」に隠れた存在になっている「父の日」ですね。「母の日」と同じようにアメリカからの輸入品です。「母の日」よりも後からできたので、「隠れた存在」でも仕方ないかもしれません。でも一年に一度くらい、日なたの存在としてのお父さんに一声かけてもいいですよね。バラの花なんていりません。「お父さん(パパ)、お疲れ!」で十分です。ちなみに某社の調査によると、子どもから欲しいものを父親に聞いたところ、「手紙・メッセージ」が最も多く、「お酒」「肩たたき・マッサージ(券)」「似顔絵」と続いたそうです。
【文例4】
ぞくぞくと中間試験の答案が返ってきています。一喜一憂していますが、この時期には、よくこんな質問をされるのです。「なんで勉強するの?」って。この答えが一つであるはずないよね。だから今日の学級活動では、このテーマで話し合いをしてみましょう。試験結果を振り返る、いい機会になると思います。そこで、その手がかりになるような一文をここで紹介しておきます。
「それは〈自由〉になるためです」「〈自由〉に生きるためには、そのための『力』がいる。その『力』をつけるために、わたしたちは勉強しているのです」/苫野一徳著『勉強するのは何のため?—僕らの「答え」のつくり方』日本評論社
【文例5】
6月になりました。4日は「虫歯予防デー」、この日から10日まで「歯の衛生週間」です。このクラスにも歯科検診で虫歯が見つかった人がいましたね。もう治療はすみましたか。10日は「時の記念日」、1920年に欧米を見習って「時間を大切にする意識」を広めるために設けられた記念日です。そして、第3日曜日(今年は19日)は「父の日」です。
カレンダーを見てみると、10日は「入梅」、うっとうしい季節がやってきます。今年はいつ頃梅雨入りするでしょうか。そして21日が「夏至」、いよいよ夏が近づいてきます。
国民の祝日がなかった8月に「山の日」という祝日ができ、気がつけば、祝日がないのは6月だけに……。
【文例6】
桜の季節が過ぎ、サツキも終わり、アジサイの花が色づく時季になりました。梅雨入りが気になる今日この頃です。
春の大会や発表会が終わり、多くの人が部活を引退しました。野球部、ラグビー部、サッカー部、そして吹奏楽部を残すだけです。数部でしたが、最後の公式戦の応援に行きました。マネージャーを含め、それぞれの頑張りを目にしました。勝敗や結果には関係なく、胸を張って引退してほしいと思います。
これで進路に向けて、勉強に専念できる環境が整いました。第一は目標突破ですが、集中して勉強することや意志をもって自身をコントロールすることは成長の糧になります。スパッと切り替えてください。
【文例7】
中間試験の結果がでました。今日の学級通信は、その「まとめ」特集です。
あらためて思うのは、勉強に王道はないということ。 やはり地道に努力を積み上げてきた人にだけ道は開けるのですね。 それがどんなに小さな努力の毎日であっても、です。
結果を見て、「野球部やめなきゃな」とか「とりあえず塾に行けばいいか」とか言っているきみ。まずは明日の授業から集中。そう、ツーアウト・満塁のときのバッターのように。そして、自分が今日から塾長になった気持ちで期末試験までの勉強計画を自主的に作成してみよう。
今日が、新しいスタートです。
【文例8】
6月10日は「時の記念日」。
なんと、大正9年に定められもので、「時間を守る」をスローガンとして始められたそうです。でも、現在では「過去と未来」という時の尊さに想いを馳せる日、そんな深読みもできるでしょう。 ということで、今月は次のような2つのスローガンを掲げて、それを考えていく1カ月にしましょう。
●「過去の時間」を振り返り、その使い方を見直そう
●「未来の時間」を想い、それぞれの将来の姿について多くの人たちと語り合おう
(担任学研究会)