■5月の学級通信書き出し文例
【文例1】
5月といえば、みなさんも楽しみにしているゴールデンウィークがあります。たくさん祝日がありますが、それぞれどのような意味が込められているか調べたことはありますか。まず、5月3日は「憲法記念日」。1947年に日本国憲法がはじまった日です。5月5日は「こどもの日」。端午の節句といって男の子の成長を祝う日であるとされています。その間にはさまれた5月4日は2007年から「みどりの日」と名づけられています。以前は4月29日が「みどりの日」でしたが、現在は「昭和の日」となっています。なぜでしょうか? このように、どうしてその日が祝日になっているのか、一つひとつの成り立ちを考えてみるのも大切なことかもしれませんね。
【文例2】
新緑に染まる木々や晴れて澄みわたる空は私たちを「外に出たい!」という気持ちにさせてくれます。冬の間は枯れているように見えた枝にも、鮮やかな葉や花が開いて目にまぶしいですね。みなさんが育てている鉢植えの植物も、グッと大きく成長していませんか。5月には遠足が待っています。お弁当は何にしましょうか? おにぎり、サンドイッチ? おやつは? みんなで遊ぶゲームのことなどもこれから決めていきますよ。
【文例3】
風薫る5月、1年のうちでもっとも過ごしやすい季節になりました。この5月に関連した言葉に「五月雨」「五月晴れ」がありますが、正しい読み方を知っている人はどのくらいいるかな? 「五月雨(さみだれ)」は旧暦の5月(現在の6月)に降る雨、つまり梅雨のことです。そして、「五月晴れ(さつきばれ)」はもともと、その「梅雨の晴れ間」の意味ですが、現在では「5月の晴れわたった空」という使い方も一般的になってきました。
晴れわたった空のもと、気持ちも体も外に向かっていきたいものですね
【文例4】
緑とせせらぎのなかを歩く、楽しい遠足でした。下の写真を見てください。みんなの歯が真っ白に映っています。はじける笑顔の集団だってことですね。この素敵な笑顔の関係を、ずっと続けていけるクラスにしましょう!
手書きのままの作文も載せてあります。これから連載します。こちらも文章が跳ねていますね。保護者の皆様、誤字もありますが叱らないでください。国語の授業では聞こえてこない、心からの声がここにはありますから。ただしご家庭では、会話のきっかけに「正しい文字談義」をお願いします。
【文例5】
ゴールデンウイーク……どんなふうに過ごしましたか。家族で旅行に行った人、遊園地で楽しんだ人、家でのんびりした人、それぞれの連休が終わって、さあ気分一新。今日からまた学校生活が再開します。
休みが続くと、生活がだらけがちになります。しかし、集中して勉強するためにも、運動が上手にできるようになるためにも、そして病気やけがの予防にも、“早寝、早起き、朝ごはん”がしっかりでき、生活リズムが整っていることがとても大切です。学校が始まると学校生活の時間に合わせてリズムができるので、今がチャンス。家での宿題やお手伝いも含め、ペースをつくっていきましょう。
【文例6】
あっという間にゴールデンウイークも終わって、また普段の学校生活が戻ってきました。授業中の視線や放課後の部活の声にやる気を感じています。
さて、次の日曜日は「母の日」です。みんなはお母さんに何かプレゼントを考えていますか。面と向かって「ありがとう」というのは気恥ずかしいものなので、ちょっとしたプレゼントがあれば伝えやすいかもしれません。一輪のカーネーションに言葉を添えて……いかがでしょうか。もちろん言葉だけでも十分ですよ。
昨年、私はミニカーネーションの鉢植えをもらいました。普段は口げんかがレクリエーションの母娘ですが、「ありがとう」と言われると何だか胸が熱くなりました。
【文例7】
ゴールデンウイークは、どう過ごしたかな。
部活? TDL? 家でゴロ寝? 中間試験に向けて勉強??? でも、「何がゴールデンだ」と思っている人もたくさんいますよね。
私だって、この連休中は家と学校の往復ばかり。ちょっとだけ朝寝坊もできたけど、部活指導とお勉強と学級通信づくりの毎日でした。だから、今日の学級通信には思い切り力が入っています。
少し乱れてきた生活、中間試験への心構えなどなど。皆さんからは「うるさい!」と言われるくらいの「注意報」が詰め込んでありますよ。
【文例8】
いい季節です。緑がどんどん深まる。風に香りがあってさわやか。水の冷たさも心地いい。だからこそ本当に健康でいたい季節でもあるのです。
○組は、いまだ欠席も遅刻もゼロ。担任としては、喜ばしくも誇らしくもあります。このまま5月を乗り切って、ようやく結ばれてきたクラスの絆を、もっともっと強いものにできるといいなあ。
でもね、誰だって疲れるときも病気になることもある。そのときは思い切り休みましょう。かならず私が、愛情いっぱいの電話を差し上げますから。
(担任学研究会)